スイス・アルプス山脈

ヨーロッパ最高峰・モンブラン(4,810.9m)、霊峰・マッターホルン(4,478m)を擁する、ヨーロッパを1,200kmに渡って東西に横切る山脈。

私が初めてアルプスを訪ねたのは、2015年夏の事。以後3度足を運んでいます。

夏の限られた期間しか入山出来ず、まさに自然が支配する世界。

プロのDigger(採集家)はわずか数人と言われています。その為、市場に出回るスイス水晶は極端に少ないのです。

また、最高品質のものはDiggerからコレクターへ直接取引される為、スイス国外に出ることすら稀なのです。

幸い私は、数人のDiggerとコネクションがあり、直接取引の輪に入れた数少ない日本人の一人です。

中世ヨーロッパの時代から、貴族達はスイス水晶を求めました。シャンデリアや宝飾品を作る為にです。

また、原石のままでも宝石質としてランクされ、水晶を眺めながらワインでも飲んでいた事でしょう。

現在でもスイス水晶は世界中のコレクターから垂涎の的になっています。

グウィンデル(Gwindel)

テッシン・ハビット(Tessin Habit)

スイス水晶の特徴は、まず結晶の純度。限りなくシャープな透明感。

そして、表面のライン構造。縦横に走る条線(成長線)。繊細の極みです。

最後は照り。理解を超えた反射。

この3点が揃うと、Gem Quality(宝石品質)として最高の評価となります。

価格もスイスの物価、産出量の少なさを考えると気軽なものではないですが、

実際に手に取ると誰もが頷きます。その圧倒的な存在感に。

コレクションの主役になるのは間違いありません。