ゴツゴツした無骨な水晶
私はピカピカの綺麗な水晶も好きですが、エレスチャルの複雑な形もたまらないのです。
小さな結晶をレゴの様に積み重ねた形はマニア心をくすぐりますね。
以前、カルフォルニア北部のある世界7大聖山、シャスタ山(Mt.Shasta)を訪ねた時、その麓にあった小さなクリスタルショップで、見事なエレスチャルを見つけました。
アメリカ全土からコレクションされた様々な鉱物が展示されています。
その中でも私の心をロックしたのは、表面がつや消しメタリックな光沢を放つエレスチャル。
その形状はとても複雑。ケイ素成分が濃い場所で一斉に小さな結晶が成長し、それらが一つの結晶を形作っております。
まるで古代遺跡の様…隙間なく敷き詰められた石垣をイメージさせます。
ただそれは、規則正しく積んだものではなく、ランダムに、不規則です。
だからこそ見ていて飽きないのです。
こちらの結晶も先ほどと同じ産地のものですが、少し雰囲気が違います。
面が非常に細かく、エッジド(溶けて)している様にも見えます。
が、これもエレスチャル…よく見ると面の角がシャープですね。溶けている場合は角がありません。
ドローンで撮影した段々畑みたいでとてもカッコイイ…
地球が作り出すアートは目に見えない細部にまで及んでいます。
手の平にスッポリ収まるサイズに、何万年もの時間が流れているのです。